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最終更新日:2008年3月31日

現場からのメッセージ

浜松市障害者相談支援事業所 信生

活動紹介

シンポジウムの様子

障害者相談支援事業所は浜松市から委託された相談窓口です。市民にとっての一番の相談場所は各区役所の福祉課だと思いますが、身近な地域で相談できる場所が必要との自立支援法の施策から打ち出された事業で、現在、浜松市には14箇所あり、各区にあるかたちになっています。

相談は無料で、デイサービスやショートステイ、ヘルパーなど福祉サービスの利用相談から、福祉機器や住宅改修、外出や余暇の過ごし方など、様々な生活情報の提供を行っています。また自立生活の支援も行っており、アパート探し、調理や家事の仕方、金銭管理や対人関係などの支援を行い、その人らしく生活できるお手伝いをさせてもらっています。また専門機関の紹介の役割りもあり、関係機関と連携をしながら支援を行っています。

現状や問題点

相談支援事業所の理解や認知は十分されていないのが現状だと思います。以前は身体・知的・精神と障害別に分かれていた事業であり、新しく始めた事業所もあるなど、各事業所の違いや特徴があります。この事業の役割りが明確でないところが課題ではありますが、今後、市からの委託事業としての役割りが明確になり、市民から真に必要とされる事業となることが望まれます。中途障害者からの相談や支援をさせていただくなかで、気付くことや感じていることの一部を記述させていただきます。

  1. 相談経路としては、病院から入るケースが多いですが、役所や関係機関、本人や家族からなど相談経路は多様であります。障害を負って退院時に繋がりを持てることは、今後、在宅生活する中で何かあったときに相談を掛けやすい関係になると思います。多くの場合、何か困ってから相談が入るケースが多いですが、その前に行政やサービス事業者など、どこかと繋がりが持てていれば、早めに困難を回避できるケースが多くあります。
  2. 中途障害者にとっての障害受容は最初の大きな壁になることが多いですが、同じ障害を持つ者からの影響は大きく、自分を客観視できる機会になったり、今後の目標になるなどロールモデルになることが多くあります。またピアカウンセラーの存在も自立支援には有効な手段であると思います。
  3. 制度の理解が十分行き届いているのか、疑問を感じます。障害者手帳が交付される時に、「福祉のしおり」に基づいて制度等の説明がありますが、障害を負ったばかりであり、制度を理解できる方は少ないと思います。役所は基本的に個々の方の訴えや制度申請に基づいて、答えたり許可を出す流れになっており、訴えや申請がなければ必要な制度を使うことはできません。また、自立支援法で制度が変わったこともあり、制度全般が解り難いものになっている現状もあります。
  4. 公的な福祉サービスとともに、インフォーマルな社会資源を有効に活用することは、生活の質をあげるのに必要不可欠なものです。行政の福祉課ではなかなか教えてくれませんので、障害者団体に所属したり、障害者仲間から情報を得ることが出来る方はいいですが、知らずに過ごしている方も多くいます。必要な情報が上手く流れる仕組みが必要だと感じます。
  5. 相談窓口や専門機関が沢山ありますが、それぞれの役割りが明確でなく、認知されていない現状があります。それぞれが個々に関わっていて、連携してかかわれる仕組みが無いのが現状です。
  6. 相談支援事業所も、相談窓口としての位置づけではありますが、全ての相談を解決できる場所ではありません。行政(福祉課)は勿論ですが、関係機関と連携しながら、相談者の課題やニーズに応えられるように、情報提供や調整役に努め、道筋をつける役割を担っていきたいと思います。

メッセージ・提言

  • ニーズや課題を蓄積し、行政や専門機関と一緒に検討する場が必要です。
  • 個々の専門機関の役割りが明確になり、周知されることが必要です。
  • 関係機関の連携の仕組みづくりが必要です。
  • 福祉制度や社会資源情報が解りやすく周知されることが必要です。
  • 障害当事者の役割を福祉に位置づけることができると理想です。

連絡先

浜松市障害者支援事業所 信生

住所
浜松市北区細江町中川7220-1
電話
053-437-4676
ファックス
053-437-4526
Eメール
sienc_sinsei@sis.seirei.or.jp

※上記は、障害者相談支援事業所 信生 元相談員、山本 悦司の個人的意見です。

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